知りたいけれど今更誰にも聞けない!葬儀に関するミニ知識をたっぷり紹介

複数の会社から見積もり取る比較検討作業は、葬儀に掛かる費用を抑える有効な手段の一つです。
冠婚葬祭は参列する人が増えるほど、会場の希望が大きくなり提供する料理の費用もかさむことになります。
家族葬を選択して親類や家族だけに限定するなど、参列者を絞りこむだけでも大幅に予算の削減は可能です。
ただし、参列者の限定は受け取れる香典の総額も少なくなるので、費用の補填に充てることが難しくなるというデメリットもあります。
知りたいけれど今更誰にも聞けない!葬儀に関するミニ知識をたっぷり紹介
費用が高額になりがちな葬儀をお得に済ませるコツの一つが比較検討です。
葬儀を専門としている会社は日本全国に点在していますが、費用はそれぞれ違います。
同じ葬儀内容で数万円以上の差が出ることもあるので、数社から見積もりを取る比較検討作業は基本です。
宗派の設定をしない無宗教葬にしたり、規模を小さくして参列する人数を限定することも、費用を抑える豆知識になります。
ただし、参列者が少なくなると香典による費用の補填が難しくなるので注意が必要です。
故人を尊ぶ葬儀が表す重要な意味とは
コロナ禍の今、生死がとても身近に感じられる世の中になっています。
逆に言えば、コロナ禍だからこそ密を避けるために葬儀を行うのを躊躇っているという方も多いかもしれません。
前提に、やる・やらないは個人の自由ですが、葬儀というものに大切な意味合いがあることは知っておいて損はないかもしれません。
葬儀とは一般的な定義として、人の死を弔う儀式とされています。
ちなみに、葬式はこれと同じ意味と捉えて問題ありません。
こういった一連の儀式を通して、死という現実を受け入れ、参列者と共にその悲しみや故人との思い出を共有することができることが願われています。
また、この儀式は1つの節目としての役割も果たし、新しい生活へと繋がる扉に導きます。
もちろんこれらは本来儀式がもつ特徴であり、感じ方や捉え方は人それぞれです。
しかし、日本だけではなく世界中で葬儀というものが行われているのは、この儀式が生と死と向き合える大切な時間だからではないでしょうか。
葬儀はいつから行われるようになった?葬儀の歴史
日本の葬儀は、日本に仏教が伝来されたする538年もしくは552年から600年経過した鎌倉時代から室町時代にかけて一般庶民の間でも執り行われる様になったとされていますが、古事記の神代から殯と言う形で執り行われていました。
殯は、卑弥呼の一節でも知られている魏志倭人伝に記載されている日本古来の葬送儀礼であり、日本の葬儀の歴史の始まりです。
殯は、万葉集であらきのみやと呼ばれる宮を建築して遺体が腐敗すると共に白骨化するまで長期間安置する葬送儀礼であり、身分が高いほど遺体の安置期間が長く天皇の場合には2年以上の月日を要したとされています。
この儀礼は、精神的な死だけでなく白骨化と言う肉体的な死を確認する行為であり、昭和天皇が崩御した際には2ヶ月間遺体が安置されました。
しかし、現在の天皇は、殯を実施しないと明言すると共に荼毘に伏すとしており、3000年近く続いて来た日本独自の葬儀の歴史に幕がおりそうです。
葬儀について生前に話し合ったおきたい重要事項
冠婚葬祭は我々人間にとって大切な儀式です。
結婚式では親族や友人にお披露目し、祝福してもらって心を新たに家族をしっかり築いていくことを決意できます。
葬儀では多くの人に弔ってもらい成仏するために欠かすことのできない儀式でもあるんです。
家族が亡くなると、故人を成仏させるためにかならず葬儀を行わなければなりません。
だがきちんと故人と生前は葬儀について話し合っておかないと、故人が満足できる葬式にならない可能性があるんです。
具体的には自分が亡くなった時に、どういった形式の葬式をしてほしいのか、葬式の為の予算はどれくらい確保しているのか、どの範囲まで訃報を伝え葬儀に参列してもらいたいのかなどをしっかり聞いておく必要があります。
タイミング的には定年退職を迎えた時、古希を迎えた時、喜寿を迎えた時などに改めて確認しておくのがベストです。
そして重要なのは交友関係や知人、会社関係の人の連絡先を聞いておくことが大事です。
一体いくらかかる?葬儀にかかる費用の相場
葬儀にかかる費用の相場は、規模や内容など葬式の形式によって費用はかなり変動します。
葬儀にはさまざまな種類があり、家族など親族だけではなく、近隣の方や友人や会社関係などの方も参列していただく形式では約100~120万が相場とされています。
関西よりは関東の方が比較的高い傾向にあります。
家族や親族を中心とした近しい方のみで行う家族葬では約60~80万円で、お通夜を行わずに告別式のみ行う一日葬であれば約50~70万円程度です。
また、お通夜や告別式を行わずに火葬のみ行う形式の直葬では約25~35万円が相場とされています。
さまざまな形式がある中で直葬ははもっとも負担が少ないものとなります。
そして、基本プランの価格に加えて追加料金が発生するケースもあるので、実際に依頼する際にトラブルが発生しないように、事前に調べておくと良いです。
一番大切なことは、納得のいく方法で故人をお見送りできるかであり、故人や親族や希望される方法であることが理想的です。
お別れの形式は人それぞれだからこそしっかり選びたい葬儀の種類
故人との最期の時間を過ごすお葬式、お別れの形式は人それぞれではあるけれども葬儀の種類に付いて把握することが重要です。
葬儀には色々なものがあるけれど、それは宗教による違いだけでなく同じ仏式でも、宗旨宗派により様々です。
葬儀の種類としては、一般葬・家族葬・一日葬・直葬・社葬もしくは合同葬・市民葬もしくは福祉葬などがあります。
家族や親族などのお葬式は、一般葬・家族葬・一日葬・直葬などがあるけれども、市民葬や福祉葬なども利用できるケースがありますので内容だけでも把握しておくと良いでしょう。
市民葬は、各地域に住んでいる住民に対する自治体のサービスの一つで、福祉葬は生活保護を受けていた人が他界したときに利用できるお葬式です。
基本的に自治体と葬儀社が提携して執り行われる市民葬などからも、協定料金でのプランを提供していて一般的なものと比べても比較的安価な料金で執り行えるメリットがあります。
その反面、式の内容そのものが簡素化してしまうデメリットがあります。
葬儀の挨拶はどうすればいい?伝える人の範囲や方法
故訃報を伝える人は、家族や親族はもちろんですが深く親交のあった知人や友人にも伝達する必要がありますが、忘れてはならないのは葬儀会社に連絡するということです。
その場合は電話で言うのが、一般的です。
内容は故人の名前と通夜葬儀の日程場所、喪主の名前と連絡先、宗派等を伝えます。
喪主の挨拶として通夜や通夜振る舞いでは、時間を作って参列してくれたことへのお礼の言葉を最初にいうようにします。
故人からの感謝の気持ちも伝わるようにしましょう。
告別式の挨拶では時間を割いて参列してくれたことと、告別式を無事終えることが出来た感謝の気持ちを述べます。
この時故人がいつもどのように過ごしていたのかとか、性格はどんなだったかを教える等、エピソードを添えて語るのもありだと思います。
そして最後に故人が充実した人生を送れたことに対して、感謝の気持ちを言います。
食事の用意があるということも伝え、お開きでは感謝の気持ちを述べ、今後とも仲良くしてもらえるように言って締めます。
今更聞けない通夜と葬儀と告別式の違い
葬儀に関する儀式をきちんと理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
一つずつ、見ていきましょう。
まず、通夜は葬儀と告別式の前日に行われます。
家族や親類、告別式に参列できない方が参列することが多いです。
夜通しご遺体のそばで過ごし故人の思い出話をしながら過ごします。
葬儀とは、狭い意味では葬式を指します。
しかし、広い意味では「葬送儀礼」の略です。
臨終から死後の喪に至るまでの、死別に出会った方が営む、悲しみ・葬り、そして悼む一連の儀礼のことをいいます。
具体的にいうと、看取りから始まり、納棺・お通夜・葬儀・告別式・火葬・納骨・四十九日と続くこの一連の流れのことです。
そして、告別式とは故人と生前関わりの合った多くの方々がお別れを告げる儀式です。
故人との別れを惜しむ参列者のための儀式でもあります。
喪主が中心となり執り行います。
この機会にそれぞれの儀式の内容をきちんと把握して、恥をかかないように覚えておくと良いでしょう。
葬儀での会食が果たす重要な役割と葬儀でのおすすめの会食メニュー
冠婚葬祭は人生における大事なイベントであるのは間違いありません。
人生のターニングポイントでもあり、盛大に執り行う人も少なくありません。
人が亡くなると葬儀を盛大に行う人も居ます。
生前世話になった方、仲良く親しかった方、幼少期に遊んで思い出深い人間に集まってもらい、自分を弔ってもらうのは故人にとってうれしいことであり、最後の別れの場所でもあり重要です。
葬儀の後にはこうした参列者が会食を行うこともあります。
この会食の重要性をあまり知らない方が多いです。
故人にゆかりのある人がともにテーブルを囲み、酒を酌み交わしおいしい料理に舌鼓を打ち、故人の思い出話に花が咲きます。
このことこそが重要な役目であり、そのことで故人が浮かばれて成仏するのです。
この食事においてお勧めのメニューとは和食です。
懐石料理が一番お勧めであるといえるんです。
和食であれば老若男女を問わず、誰もが苦手意識を持たずに食べることが出来るメニューと言えます。
意外と見落とされがちな葬儀後のあれこれを解説
喪主や遺族の立場となれば葬儀のことで手いっぱいというのが実情のはずですが、実は意外と見落とされがちなのが、葬儀後にもさまざまな儀礼や手続きが必要となってくることです。
気の休まるいとまもないかもしれませんが、亡くなった人のためにもしっかりと済ませておきたいところです。
たとえば葬儀の受付は会社や地域の自治会、親戚などから人を募ってお願いするのがふつうですが、ここで取り集められた芳名帳や香典などは、葬儀後に担当者から当家に対してすみやかに引き渡されます。
香典のような大金を預かる事務は相手にとっても負担の大きなものですから、ねぎらいを忘れないようにすることがたいせつです。
また寺院や会社・地域・病院関係者などのや世話になった人々への挨拶まわりもあります。
不義理にならないようにしっかりと誠意をもって感謝を伝えることが求められます。
ほかにも葬儀社からの請求に応じた費用の支払いも必要ですし、そのほかにも国民健康保険や年金などの役所での諸手続きがあります。